捕獲率UP♪日本蜜蜂が好む巣箱設置場所&向き紹介
日本蜜蜂(ニホンミツバチ)は、日本固有の在来種で、西洋蜜蜂(セイヨウミツバチ)とは異なる生態を持っています。そのため、巣箱の設計も彼らの特性に合わせたものが必要です。以下は、日本蜜蜂に適した巣箱の特徴や設置方法の概要です。
日本蜜蜂用巣箱の特徴
- 材質
- 天然木材を使用するのが一般的。スギやヒノキがよく使われる。
- 蜜蜂が安心して住めるよう、化学処理されていない材料を選ぶ。
- 構造
- 日本蜜蜂は小さな隙間を好むため、巣箱の密閉性が重要。
- 「重箱式」と「一枚板式」の巣箱が主流。
- 重箱式: 数段の箱を積み重ねて使うタイプ。巣の成長に応じて段を追加可能。
- 一枚板式: 板を組み合わせて1つの箱にするタイプ。
- 入口
- 小さな穴を設ける。直径10~20mmが一般的。
- 外敵(スズメバチなど)を防ぐため、入口は狭いほうが望ましい。
- サイズ
- 巣の成長や蜂の数に応じた大きさを確保する。
- 1段の高さは10~15cm、幅は30~40cm程度が一般的。
- 通気性
- 蜜蜂の健康を維持するため、通気性を確保する工夫が必要。
- 底板に通気口を設けたり、内壁に湿気がたまりにくい設計にする。
日本ミツバチの巣箱を設置する際には、以下のポイントを考慮すると良い
1.周囲の環境
- 植物が豊富な場所: 花が咲く植物が多い場所に設置すると、蜜源や花粉源が確保されやすくなります。
- 水の近く: 日本ミツバチは水も必要とするため、近くに川や池などの水源がある場所が良いです。
2.日当たり
- 朝日が当たる場所: 東向きに設置すると、朝日で早く活動を開始できます。冬場の寒さを防ぐためにも適しています。
- 逆日光の避け方: 夏場は日光が強すぎると巣内が高温になり、ハチたちに負担をかけます。木陰や日除けがある場所が理想的です。
3.風の影響
- 風の少ない場所: 強風が当たったら避け、風除けになる木や建物が近くにある場所が良いです。
4.人の活動
- 静かな場所: 人の通行が多かったり、大きな音や振動がある場所は避けましょう。ハチが刺激を受けて警戒しやすくなります。
- 安全な高さ: 人や動物が接触しない高さに設置すると良いです。1~2メートル程度が目安です。
5.巣箱の配置
- 床から少し離れる:湿気を気にするため、巣箱を床から20~30cmほど高くし、台やブロックの上に置きます。
- 安定した場所: 強風や動物の侵入で倒れず、しっかり固定します。
6.敵の対策
- スズメバチ対策: 巣箱の近くにスズメバチトラップを設置して、スズメバチの侵入を防ぎましょう。
- アリ対策:巣箱足部分に粘着テープや防虫剤を使うと、アリの侵入を防ぎやすくなります。
7.地域の気候
- 冬の寒さ対策:雪や冷気が直接巣箱に影響しないよう、断熱材を使ったり、風除けを作って安心です。
これらを踏まえた上で、日本ミツバチが巣箱を「安全で快適」と感じる場所を選びましょう。設置後もしばらく観察し、適宜環境を整えることが重要です!
その他の注意点
- 分蜂(ぶんぽう)への対応
春先に分蜂が起きるため、誘引剤や蜜蝋を使って新しい群れを誘引する準備を。 - 外敵対策
スズメバチ対策として、入口付近に罠や防護ネットを設ける。 - 巣箱の管理
蜂蜜の採取や健康管理を定期的に行う。ただし、日本蜜蜂は西洋蜜蜂より人の手を加えず、自然に近い形で飼育するのが一般的。
日本蜜蜂の飼育は環境保護や自然との共生を考える良い機会にもなります。初めて挑戦する場合は、地元の養蜂家や専門家からアドバイスをもらうと良いでしょう。