日本蜜蜂の引っ越し間近!!お招きの最終準備
日本蜜蜂(ニホンミツバチ)の巣箱をカスタムすることで、より快適な環境を提供し、群の定着率や採蜜量を向上させることができます。以下の点を工夫すると、より良い巣箱になります。
1. 材質の工夫
✓ 天然木材の使用
- 杉や桧(ひのき)を使用すると、断熱性や耐久性が向上します。
- 防腐剤や塗料は使わず、ミツバチに優しい素材を選ぶことが重要。
✓ 厚みの調整
- 板の厚みを2cm以上にすると、夏は涼しく冬は暖かい環境を作れます。
2. サイズと形状のカスタム
✓ 出入口の調整
- 出入口の大きさを 直径10mm~15mm にするとスズメバチの侵入を防ぎつつ、ミツバチが出入りしやすくなります。
- 出入口を横長のスリットにすると、防御しやすくなるメリットも。
✓ 内寸の最適化
- 標準的な重箱式(一辺24cm×高さ20cm)を基準に、地域の気候や蜂の活動を考慮して調整する。
- 縦長のデザインにすると、蜂球を作りやすく、越冬しやすい。
3. 通気性の確保
✓ 通気孔の設置
- 側面や天井に 1cm程度の小さな通気穴 を開け、網で塞ぐと湿気がこもりにくくなる。
- ただし、穴を大きくしすぎると、外敵が侵入しやすくなるため注意。
✓ 底板の工夫
- すのこ状の底にすると、ダニ対策にもなる。
- 冬場は寒さ対策として、板で塞ぐこともできるようにする。
4. 防虫・防湿対策
✓ 屋根の改良
- トタンや波板で覆うと雨を防げる。
- 二重構造にして、夏場の温度上昇を抑える工夫も可能。
✓ スズメバチ対策
- 出入口の周囲に 金網(10mm以下) を設置するとスズメバチが入りにくくなる。
- 防御柵を設け、蜂が戦いやすい構造にする。
5. 採蜜しやすい構造
✓ 重箱式の改良
- 上部の箱に「採蜜専用枠」を設けると、採蜜が楽になる。
- 底板を取り外し式にすると、巣屑や老廃物の掃除がしやすい。
✓ 観察窓の設置
- 透明アクリル板の小窓をつけると、巣の状態を確認しやすくなる。
- 使わないときは遮光板をかぶせておくと、蜂にストレスを与えにくい。
6. 巣箱の設置場所も重要
- 直射日光を避けるため、木陰や半日陰 に設置する。
- 地面から30cm以上の高さにすると、湿気やアリの侵入を防げる。
- 入口を 南東向き にすると、朝日を浴びて活動しやすくなる。
7. 足をつける
巣箱に足をつけることで、湿気対策や害虫(アリやダニ)の侵入防止、通気性の向上が期待できます。足の設置にはいくつかの方法がありますので、それぞれのメリット・デメリットを踏まえて解説します。
7-1足の高さと材質の選び方
✓ 高さの目安
- 30cm以上(湿気や害虫を防ぐのに有効)
- 50cm以上(アリやカエル、ネズミなどの侵入対策として有効)
✓ 材質の選び方
材質 | 特徴 |
---|---|
木材(杉・桧) | 自然に馴染むが、腐りやすいので防腐対策が必要 |
金属(鉄・ステンレス) | 耐久性が高くアリ除けに最適だが、コストがかかる |
コンクリートブロック | 安定性抜群で長持ちするが、重く移動が難しい |
7-2. 足の取り付け方法
① 直接木製の足をつける(簡単で移動しやすい)
方法:
- 太めの木材(4cm角以上) を4本用意。
- 巣箱の底四隅にしっかり固定する。(ネジやボルトを使用)
- 地面との接地部分に防腐剤を塗る、またはレンガや石を敷くと長持ちする。
メリット:
✅ 簡単に作れて、移動もしやすい
✅ 自然に馴染みやすい
デメリット:
❌ 木材なので湿気や腐食に注意
② 金属パイプや鉄製の足を使う(害虫対策に◎)
方法:
- ホームセンターなどで 直径20mm以上の鉄パイプ を4本用意。
- 巣箱の底にL字金具をつけ、パイプを差し込む。
- 地面との接地部分に滑り止めのゴムキャップをつけると安定する。
メリット:
✅ アリ避けの「グリース(油)」を塗ることで害虫対策ができる
✅ 丈夫で長持ち
デメリット:
❌ 材料費が高め
③ コンクリートブロックやレンガで土台を作る(最も安定する)
方法:
- 巣箱の四隅にブロックやレンガを積み上げて足場を作る。
- 直接地面に置かないように板や防湿シートを挟む。
- 必要に応じて高さを調整。
メリット:
✅ 風や外敵に対する安定性抜群
✅ 腐らないので長期間使える
デメリット:
❌ 固定されるため、移動が難しい
7-3. 害虫・湿気対策のポイント
✔ アリ対策:
- 鉄製の足にして、**アリ除けの油(グリース)**を塗る
- 巣箱の足元に 石灰や木酢液をまく
✔ 湿気対策:
- 足の下に 防湿シート を敷く
- 風通しの良い場所に設置する
✔ スズメバチ・ネズミ対策:
- 足を50cm以上にすると、スズメバチが狙いにくくなる
- 巣箱の近くに**トゲのある植物(バラやサンショウ)**を植える
まとめ
巣箱をカスタムすることで、ミツバチが快適に過ごせる環境を作ることができます。日本蜜蜂はデリケートなので、できるだけ自然に近い環境を意識しつつ、通気性や防虫対策を工夫するとよいでしょう。