フィロデンドロン・スクアミフェルムの特徴と増やし方
フィロデンドロン・スクアミフェルム(Philodendron squamiferum)の特徴
フィロデンドロン属の中でも少し珍しい種類で、観葉植物として人気があります。
🔹 葉の特徴
- 深く切れ込みの入った掌状の大きな葉が特徴的。モンステラに似た雰囲気があります。
- 葉は濃い緑色で光沢があり、インテリア性が高いです。
🔹 茎(葉柄)の特徴
- 最大の魅力は赤色の毛が生えた葉柄(ペティオール)。
- この毛は「スクアミフェルム(squamiferum)」=「鱗のようなものを持つ」という名前の由来になっています。
🔹 成長と育て方
- 原産地は中南米の熱帯地域。
- 半つる性で支柱を立てると上に伸びていきます。
- 明るい日陰を好み、直射日光は避けた方が安心です。
- 適度な湿度を好みますが、耐陰性もあり室内向き。
- 水やりは「土の表面が乾いたらたっぷり」とするのが基本です。
🔹 魅力
- エキゾチックで個性的な姿ながらも、育てやすい観葉植物。
- 赤い毛と大きな葉のコントラストが独特で、植物コレクターに人気です。
🔹 挿し木の方法
- 茎をカット
- 茎の途中で「節(葉の付け根)」が入る部分を2~3節ほど残して切ります。
- 葉は1〜2枚あればOK。大きすぎる葉は蒸散を防ぐため半分に切ってもよいです。
- 切り口を乾かす
- 切り口を半日~1日ほど乾かしてから植えると、腐敗しにくくなります。
- 挿し床に植える
- 湿らせた清潔な挿し木用の土(赤玉土・バーミキュライトなど)か水挿しでも可。
- 水挿しの場合、根が出てから土に植え替えます。
- 明るい日陰で管理
- 直射日光は避け、風通しの良い場所で管理します。
- 高温多湿を好むため、乾燥に注意しながら育てます。
- 発根したら植え替え
- 数週間で白い根が出てきます。十分に根が伸びたら、観葉植物用の培養土に植え付けます。
🔹 ポイント
- 春〜夏(生育期)に行うと成功しやすいです。
- 清潔なハサミを使い、切り口の病気を防ぐことが大切です。
- 節の部分に発根点があるので、必ず節を含めて切ること。
挿し木の「失敗しにくいコツ」
🔹 1. 挿し木の時期を選ぶ
- 春~夏(20℃以上) がベスト。
- 秋~冬は成長が鈍く、発根しにくいため避けましょう。
🔹 2. 切り口を清潔に保つ
- ハサミはアルコール消毒してから使用。
- 切り口は半日~1日乾燥させ、**カルス(薄い膜)**を形成させると腐敗防止になります。
🔹 3. 適度な湿度管理
- 高湿度を好むので、挿し木をした後は**透明な袋で覆う(簡易温室化)**と成功率アップ。
- ただし蒸れすぎるとカビが出るので、時々換気も必要です。
🔹 4. 水やりのコツ
- 水挿しなら水は2~3日に1回取り替える。
- 土挿しなら表面が乾いたら霧吹き程度に。過湿は根腐れの原因になります。
🔹 5. 発根を見極める
- 白い根が数センチ伸びてきたら、本植えに移すタイミング。
- 早すぎると根が弱くて失敗するので、しっかり伸びたのを確認してから植え替えましょう。
🔹 6. 光環境
光が不足すると発根が遅くなります。
直射日光はNGですが、**明るい日陰(レースカーテン越し程度)**が最適。
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