ニホンミツバチ分蜂予測方法

分蜂(ぶんぽう)とは、ミツバチの群れが自然に分裂し、新しい巣を作る現象のことです。主に春から初夏にかけて起こります。これはミツバチの群れが大きくなり過ぎて、元の巣に収まりきらなくなったときに起こる生態的な行動です。

【日本蜜蜂の分蜂開始のプロセス】
 A.巣内環境の最適化
   ↓
 B.女王蜂が産卵を始める
   ↓
 C.ふ化
   ↓
 D.新女王誕生
   ↓
 E.分蜂開始:外気温20~25度、天候 晴れ、

A 巣内環境の最適化

十分な巣房を確保

・巣が狭くなると産卵スペースが不足し、女王蜂の産卵が減少する。
・巣が古くなりすぎた場合は、新しい巣房を作れるようにする。
・巣箱を移動・拡張することで、女王蜂が産卵できるスペースを増やす。

B.女王蜂が産卵を始める気温

産卵開始する気温と条件

【外気温が15℃以上
・15℃以下だと産卵数が減少し、10℃以下ではほぼ停止します。
・20℃以上になると産卵数が減少します。

巣箱内温度が30~35℃】
・女王蜂は巣内温度が30~35℃の時期に最も産卵する。
・巣内温度は働き蜂が羽ばたき調整する。

季節ごとの産卵と気温の関係

季節外気温の目安産卵の状態
春(3~5月)15~25℃産卵が最も多い時期
夏(6~8月)25~35℃産卵は高温時に減少
秋(9~11月)15~25産卵が徐々に減少
冬(12~2月)5~15℃産卵停止

C ふ化までの日数

他の蜂との比較(発育日)

幼虫羽化までの日数
女王蜂3日5日8日16日
働き蜂3日6日12日21日
雄蜂(オス蜂)3日7日14日24日

D~E 新女王誕生& 分蜂開始

分蜂は基本的に晴れて暖かい日中にあります。
特に気温が15℃以上で、風が少ない環境で分蜂が起きやすくなります。

4月始めのポカポカ陽気は要チェックです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です